バレなきゃいいなんて・・・


 

大人の無知は罪です。

あなたは薬害エイズ事件を記憶しているでしょうか?

 

そう、1980年代に日本の血友病患者に対し使用された非加熱製剤
(ウィルスの非活性化が行われていない治療薬)により、1,800人が
HIV感染者及びエイズ患者となり、600人以上が死亡した悲惨な事件。

 

あまりにひどい・・・今でも当時の報道番組が目に浮かびます。

健康寿命とか平均寿命とか、そんなレベルの話ではありません。

 

まだ子供だった俺は、和光市新倉のボロ家でニュースを眺め

母ちゃんの早口の解説に耳を澄ませながら

「日本て、もっとちゃんとしてると思ってた」

ボンヤリそんなことを考えていたのを覚えています。

 

 

バレなきゃいい・・・?

 

最近、東京にいるカズヤ、マサキとLINEで話していて驚いたこと。

 

テーマは人間関係がうまくいく方法でしたが、ふと

こんな話に逸れました。

 

「DANさん、知ってます?

若い女の子、みんなプールでおしっこしてますよ」

「は?」

どうやら、20代女性へのアンケートで「プールでこっそり放尿した
ことのある人」は49.3%・・・実に2人に1人だとか。

プールにはドッサリ塩素が入ってるから大丈夫・・・

そういう話ではありません。

 

人が泳ぐプールの中に、おしっこがジャージャー垂れ流されている。

 

「バレなきゃいい」

「自分さえ大丈夫ならいい」

このモラルの低下は、英語の特訓を勧める詐欺教材にも

見られたりします。

 

こんなささいなことでも、好きだった「ちゃんとしている国」日本が
また遠くなった気がして、どこか寂しくなりました。

 

この「バレなきゃ大丈夫」という風潮が、個人だけではなく
大企業で見られることがあります。

食料品メーカーのラベルや原材料偽装など、およそ考えられないような
ニュースが、海を越えて伝わってきます。

大企業が不祥事を起こしたことで消費者に被害が及んだ場合、その
インパクトは計り知れません。

 

 

 

 

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