「フィリピンの歴史・・・調べたけどなかなかすごいね」
雑学王と自負する、義理の弟アキ。
俺が下見もなく移住したこともあり、フィリピンについては
興味を持って自分でいろいろ歴史を調べてみたようだ。
年下なのにアナログな彼は、ネットではなく
和光市の図書館に通っていたというから面白い(笑)。
フィリピンの歴史ダイジェスト
もともとフィリピンにはネグリト族が住んでいたが、
その後マレーシア人が定住するように。
やがてイスラム商人達がこの地を頻繁に訪れるようになり、
フィリピンでイスラム教の布教を始めた。
今のフィリピンは90パーセント以上がキリスト教徒だが、
ミンダナオなどに多いイスラム教徒は、歴史的にここが
ルーツになっている。
16世紀には、世界史で有名なスペインの
マゼランがフィリピンに到達。
先住民達を支配し、キリスト教徒に改宗させようとするも
その反対にあい、彼はセブで殺害されてしまう。
しかしその後もスペインの攻撃は続き、16世紀後半には
マニラが制圧されスペインの支配が始まる。
その後イギリスのマニラ占領が2年間あったが、
スペインの植民地としては300年以上続くことに。
フィリピンの他国による侵略の歴史は、ここで終わらない。
スペインと争ったアメリカがフィリピンを支配することになり、
このアメリカともフィリピンは戦おうとするものの、結局アメリカの
支配下に置かれてしまう。
一旦はアメリカから独立するが、その後太平洋戦争によって
今度は日本軍がマニラを制圧。
敗戦によって日本は撤退し、改めてフィリピン共和国として独立。
その後は映像としても残っていて有名な、マルコス大統領の亡命や
大統領候補だったアキノ議員の暗殺・・・
そしてダバオをフィリピンで最も安全な街に変えた
ドュテルテ大統領の就任へと、歴史は続いていく。
歴史的にユニークなフィリピンのミックスカルチャー
語ってきたように、フィリピンは過去長きにわたって多くの国に
支配された歴史を持つ。それだけに、多くの文化が入り混じっていて
ユニークなところが個人的に気に入っている。
見た目でいっても、俺の彼女のアデルのように中国系だと
色白で日本人と似たような風貌。かと思えばネイティブに近い
フィリピン人は肌の色が黒く、鼻が横に広がって大きかったり。
一方で、スペイン系は目鼻立ちが整っていたり
スタイルも良かったりする。
最近では韓国人とのミックスであるコピーノや日本人とのミックス
ジャピーノも増えてきていて、混血の度合いがさらに強まっている。
言葉も標準のタガログ語以外に、ダイヤレクトと呼ばれる方言は
セブアノ・イロカノ・ビサヤなど様々で、ほとんど違う言語のよう。
タガログ語だけをとっても、サンスクリット語や英語、
中国語、スペイン語、マレー語など様々な影響を受けている。
ちなみにフィリピン人と話す時は、フィリピン独立に大きく
貢献した国民的英雄ホセ・リサールの知識があると、共感して
話を聞いてもらえる。
フィリピンが大好きな仲間の小原さん。フィリピーナとの
デートで歴史地区を周りながらボ~ッとするのが至福の時間と
鍛えることに必死だ。
同じ猫好きの彼とは、会うたび話が盛り上がる(笑)。
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