国際結婚 というと、苦労話よりもむしろ、
「パートナーが甘い言葉を常にかけてくれる」
「いつまでも恋人のような関係でいられる」
「外国に暮らせて羨ましい」
「子どもが格別にかわいい」(笑)
といったイメージが先行する。
自分が国際結婚するかどうかは別として、
女性は特に日本人同士の結婚と比べて、
華やかな生活を想像している人が多い。
だが実際に国際結婚した人に聞くと、
そう甘いことばかりではない…。
皆どのような点で苦労しているのだろうか。
目次
イメージと違う!? ~国際結婚ならではの苦労あれこれ~
国際結婚というと先ほども述べたように、
甘い生活を思い浮かべて、
羨ましく思う人が多いようだが、
実際様々な問題が発生しているのも事実。
なかでも多く聞かれたのが、
「言葉の壁」。
どの国の人と結婚するかにもよるが、
日本語を話すのか、相手の国の言葉を話すのか、
はたまたその他の国の言葉を話すのか、
最初に選択を迫られる。
最初は何となく思いを伝えられれば良い…
と考えていても、
思わずケンカになったときや、
しっかりと自分の考えを伝えなくてはいけない場面で、
自分の感情を思うように伝えられなかったり、
逆に相手の思いがこちらに伝わらなかったり、
ということが起きて苦労することも。
この場合、最善の策はやはり、
言葉を覚えるほかない。
どちらかの負担になってしまうかもしれないが、
歩み寄りが必要になる。
次に多く聞かれたのが、
「相手の国の文化についていけない…」
というもの。
文化と言っても様々だが、
その国ならではの行事や食文化、
宗教がこれに当てはまる。
行事は慣れてしまえば何とかなるかもしれないが、
食文化や宗教はそう簡単にいかない。
食の好みが違うと、
その後の結婚生活にも大きく影響を与えるし、
宗教は自分が興味がなければ、
大きなストレスを抱える可能性も。
意外と重要なことなので、
結婚する前に、お互いの国の文化や習慣については、
しっかりと話し合っておくことが必要となる。
また、国際結婚する際に苦労することと言えば、
結婚するための手続き。
住む国によっては、
ビザの申請で十数万円かかることも。
お金の問題だけでなく、
「書類を集めて提出したり等が、
地味に面倒で苦労した」
との声も聞かれた。
これは日本に住む場合でも、
日本語が得意でない相手の為に、
「自分が代わりに手続きを…」、
となると意外と大変な模様。
中には二人で楽しく準備したりして、
難なく乗り越えられる人もいるのかもしれないが(笑)
国際結婚はお金がかかる? ~お国柄で違うお財布事情~
では気になるお財布事情はどうなのだろうか。
結婚相手の国によっても、
違うところはあるかもしれないが、
先ほどの、
ビザ関係の申請や、
相手の国への引っ越し費用等、
初期費用がかかる以外は、
目立った出費は見られない。
ただ、日本人同士の結婚にみられる、
財布を妻に任せるといった概念は、
外国人男性にはないことが多い ので、
注意が必要。
アメリカやヨーロッパ圏では、
妻が専業主婦の場合、
夫が財布を管理したり、
夫婦共働きであれば生活費は折半、
なんていうのは当たり前。
特にアメリカは失業率が高いため、
女性に生活面での自立を求めている人が多い。
今は日本でも多くの女性が働いているため、
生活費の折半は大して驚かないかもしれないが、
財布は任されている人が多いと思うので
最初はショックを受ける人も。
これも事前にしっかりとした話し合いをして、
トラブルにならないように夫婦の方針を決めてほしい。
国際結婚経験者が口にする「老後の不安」
国際結婚した場合の不安要素と言えば、
やはり老後。
日本で暮らすことになったとしても、
相手の親を急遽面倒みなければならなくなるかもしれないし、
逆パターンもあり得る。
また、自分自身の老後の問題も出てくるだろう。
どちらの場合にしても問題となるのはその距離。
仮に韓国だったりグアムだったり、
日本から割と近い国に住んでいたとしても、
日本と外国を行ったり来たりするのは、
金銭的にも体力的にも大きな負担がかかる。
老後なら尚更…
もしあなたが海外に暮らしていて、
「親の介護は自分がしたい」
と思っていたり、
「自身の老後は日本に戻ってのんびりと暮らしたい…」
と考えているなら、
早いうちにパートナーと話し合っておこう。
これだけは知っておきたい。国際結婚での離婚の注意点
もしあなたが、国際結婚をしていて、
残念ながらその生活を終えなければならなくなった場合、
どのような点に気をつけなければいけないのだろうか。
国際離婚する場合には、
・あなたの本国がどこであるのか
・どこに住んでいるのか
等によって、
どの国の法律が適用されるのかが異なってくる。
国によっては離婚が認められない場合もあるので、
結婚するときにそういったことを確認したくない、
という気持ちはわかるが、
万が一に備えて確認をしておこう。
また、もしあなたに子どもがいる場合、
海外での離婚裁判は日本人にとって非常に不利。
親権を得られても
子どもを日本に連れ帰れないケースも。
日本ではあまりメジャーではないが、
海外でよく聞かれる、
「結婚に際しての契約書」
を事前に作成し、
不測の事態にも対応できるようにしておくことが大事。
まとめ。 ~苦労を乗り越え素敵な国際結婚生活を送るために~
これだけ書いてくると、
国際結婚って大変だな…、
とイメージが変わってしまった人もいるかもしれない。
でも、これは日本人同士の結婚にも言えることで、
「全てが最初からピッタリと一致するカップル」
なんていたら、逆に怖い(笑)。
和光で近所に住んでいて、
今はオーストラリアのパースにいるふーちゃんは
若干これに近いのだが。
お互いがしっかりと歩み寄って、
妥協できるところは妥協し、
譲れないことははっきりと主張すること。
夫婦は対等だから。
あなたの国際結婚生活がうまくいくことを、
願っている。
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