マレー語とインドネシア語の違いは?間違われやすい兄弟言語


 

マレー半島の西にあるリゾート地・ペナン島を訪れたとき、ふと見知らぬおばさんに

話しかけられた。

 

「あんだ! あんだ! あらま~! あんだ!」

 

これは東北弁ではない(最初はそう思った)。れっきとしたマレー語だ。どうやら

誰か知り合いと間違えているようで、話しかけてきたようなのだ。

 

しばらく一方的に話しかけられ、こちらが日本人であることを告げると、

おばさんは恥ずかしそうに「あらま~!」と言って手にしていたマンゴーをひとつ

くれ、そのまま立ち去っていった。

 

 

後日、友人におばさんが話していた言葉の意味を訊ねると、

「アンダは you って意味で、アラマは Wow って意味だ」

 

すると、アンダはあんたって意味で、アラマ~はあらまあ!ってことか。不思議な

一致があるものだ。

 

もちろん、マレー語と日本語は文字も違えば文法も違う全然違う言語だ。似てると

いう人もいるが、マレー語の語順は英語に近いし、過去形・現在形・未来形などの

時制がないので混乱する。

 

 

アルファベットの読みはローマ字に近いので、読むには読めるが、通じるかどうか

は別だ。

 

なによりマレー語にはもっとそっくりの言語がある。兄弟言語ともいわれる

インドネシア語だ。

 

 

マレー語とインドネシア語の違いが微妙 現地人でも間違う!?

 

そもそもマレー語インドネシア語起源が一緒だ。

 

15世紀、マレー半島を統治していたマラッカ王朝がスマトラ(インドネシア)から

持ち込んだムラユ語がマレー語の起源と言われる。

 

そして20世紀に入ってオランダからの独立を求めたインドネシア青年たちによって

インドネシア語の回復にあたり、言語の補完に用いられたのがマレー語で、相互に

関係が深い言語なのである。

 

同じ起源を持つ言語だが、分岐したのは、マレー半島はイギリスの植民地になった

せいで英語の影響が深く、インドネシアはオランダの植民地になったせいで

オランダ語の影響が深いせいだと言われている。

 

 

それでも意味や用法の異なる言葉はあって、マレー語インドネシア語がペラペラ

の日本人に訊いたところ、

 

「大阪弁と博多弁くらいの違い」

だという。一般的にはおよそ60%~80%ほど似ていると言われているようだ。

 

だが、大阪人と博多っ子の話が普通に通じるように、マレーシア人とインドネシア

人はだいたいの話が通じる。

 

よその国の人と普通に会話できる言語、というのは羨ましい限りだ。

意味や用法が異なる単語はお互いわかっているので、間違うことも少ないという。

 

 

たとえば「お元気ですか?」は、

マレー語:Apa khabar?(アパ・カーバー?)

インドネシア語:Apa kabar?(アパ・カバー?)と、ほとんど一緒だ。

 

 

もちろん、同じ単語でも意味の異なることばもある。

 

たとえばマレー語でpejabat(プジャバッ)と言えば「事務所」という意味だが、

インドネシア語では「公務員」という意味になる。

 

おもしろいのは、マレーシア人とインドネシア人が会話すると、単語の違いや

勘違いのあるある話でよく盛り上がるということだ。

 

スラスラ話が通じるより、こうした勘違いが話のフックになるのだろう。

 

マレーシアの人口は約3100万人、インドネシアは2億6000万人。さらに、

人口560万人のシンガポールと、人口42万人のブルネイ王国も、

インドネシア語を公用語のひとつとして認めている。

 

 

ひとつの言語・・・というか1.5言語を学ぶだけで、これだけたくさんの人と

話をすることができるかもしれないのだ。

 

 

マレー語とインドネシア語とタガログ語 それぞれ通じるの?

 

実はインドネシア語だけでなく、フィリピンの公用語『タガログ語』にも

マレー語の名残がある。

 

例えば、Anak(子供) buaya(ワニ)Lima(数字の5)Asin(辛い)などは、

マレー語と同じ意味、同じ発音だ。

 

体の部分を指す言葉も、顔 muka(muka) 目mata(mata) 耳talinga(telinga)と

いった具合に似ている。

 

マレーシア国歌の「わが祖国 Negaraku」の元歌とされている「月の灯り Terang

Boelan 」は、タガログ語でもよく知られている(大元はフランスのシャンソンだった

という説もある)。

 

 

西洋の列強がアジア地域に来る前の大昔、国境などなかった時代、人々が自由に小舟に

乗って往来していた名残なのかもしれない。

 

国同士の諍いが少なく、穏やかでおおらかなアジアの人々を見ていると、そんなことを

ふと思うのである。

 

 

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