投資詐欺の実態


投資詐欺の被害者がいなくなることはありません。

 

詐欺師が検挙されることは滅多になく、たいていの被害者は泣き寝入りすることになります。

詐欺師も馬鹿ではないため、検挙されないような仕組みを予め作っていることがほとんどです。

 

また、詐欺師は同じ仕組みを使って次から次へと名前を変えることで詐欺行為を繰り返していきます。

 

詐欺スキームの特徴を理解して被害に遭わない、あるいは被害を未然に防げるようになりましょう。

 

 

 

詐欺のやり方

詐欺師はほとんどが同じ仕組みを使っています。

 

ポンジスキームという仕組みです。

「出資してもらった資金を運用し、その利益を出資者に(配当金などとして)還元する」などと謳っておきながら、実際には資金運用を行わず、後から参加する出資者から新たに集めたお金を運用することなく、以前からの出資者に“配当金”などと偽って渡すことで、あたかも資金運用によって利益が生まれ、その利益を出資者に配当しているかのように装うもののこと。投資詐欺の一種に分類され、日本語で「自転車操業」と呼ぶような状態に陥り、最終的には破綻する。

WikipediaよりTweet

ポンジスキームの図

図の解説

 

例えば、月利5%、1口100万円で出資金を集める場合のシミュレーションです。

 

仮に、毎月10人が1口(100万円)ずつ出資した場合3ヶ月で3000万円の出資金が集まります。

 

それに対して、配当は一人当たり毎月5万円になります。

 

1ヶ月目:50万円

2ヶ月目:100万円

3ヶ月目:150万円

 

となります。

 

詐欺師は、集めた3000万円か配当を出した残りの2700万円を持って逃げます。

 

シンプルですが、これがポンジスキームです。

ポンジスキームは、出資金をそのまま配当に当てるという単純なスキームです。

 

通常は、出資金は事業に使います。

 

そして、その事業で得た利益の一部を出資者割合に応じて配当金を出す形になります。

 

しかし、ポンジスキームでは事業は行わないか、ほとんど行わず、出資金をそのまま配当に回すという方法です。

 

ポンジスキームでは、集まってくる出資金はいつか集まらなくなりますが、配当金の方は出資者の人数分膨れ上がっていきます。

 

詐欺師は、なるべく多くの資金を持って逃げようとしますから、出資金と配当金の差額が一番多い段階で資金を持ち逃げすることになります。

 

ですから、このような投資詐欺案件は長くて5年、短ければ1,2年で配当がストップしている事例が多いです。

 

 

投資詐欺の実態を知る〜事例研究①

 

空気清浄機販売のオーナーで配当を生み出す(株式会社Soft-EX)

Soft-EXでは、2つの基幹事業として次亜塩素酸噴霧器事業(空間除菌)の<JIAMIST(ジアミスト)>と、コスメ事業の<legnA(レグナ)>があります。

〜会社ウェブサイトより〜

ジアミストという特殊な空気清浄機のオーナーとして出資してくれれば、協力金を受け取れるという仕組みです。

一部マルチレベルマーケティングの仕組み(ネズミ講)も取り入れられていたようです。

 

 

どのような謳い文句があったのか

「我が社の空気清浄機を買った後、我が社にレンタルし、新たに人を探して欲しい、了承して貰えるなら協力金として購入した台数1つにつき毎月約1000円の協力金を渡しましょう」

 

つまり、空気清浄機10台のオーナーになれば毎月1万円の協力金がずっと支払われ続けるという仕組みです。

 

10台ワンセット(約20万)です。

 

100台(200万)のオーナーになれば、10万円の協力金が毎月支払われることになります。

 

例えば、500万円を消費者金融から借り入れしソフトexに出資すれば、毎月25万円の協力金が振り込まれる話になります。

 

500万円を消費者金融で借りた場合の返済月は、毎月10万円〜12万円程度になりますので、借金してでも出資した方が得になるということです。

 

 

集団訴訟が起こりsoftexは敗訴しましたが

通常の投資詐欺は、短期間で配当がとまります。

 

一気の資金を集めてなるべく短期間で逃げるのが定石です。

 

ただ、soft exは3年以上は営業活動をしていたようです。

 

営業手法が強引で、説明会に参加した後、強引にアポイント取得し、そのまま銀行や消費者金融まで営業がついていって借金をさせて資金を集めるという手法が取られていました。

 

投資詐欺案件の場合、ほとんどが裁判までいきません。

 

ほぼ被害者が泣き寝入りします。

理由は、そもそも訴訟費用が高い、勝訴しても回収できるかは分からない、初めから騙すつもりがあったことを証明するのは困難、という理由があります。

 

つまり、投資詐欺の被害にあった場合、基本的に取り返すのは不可能だと考えた方が良いでしょう。

 

詐欺師側も、計算していますから。

 

また、警察に被害届を出してもほぼ相手にはされません。

 

投資詐欺の明確な証拠がなければ、「民事不介入」の原則で動きようが無い訳です。

 

という訳で、投資詐欺被害にあってお金を取り返そうとする場合、民事裁判を起こして和解するか、勝訴するしか道はありません。

 

どちらにしても、さらに時間も費用もかかりますから多くの人は泣き寝入りすることになります。

 

 

soft exの空気清浄機はTVで紹介されたり、徹子の部屋のスポンサーまでやっていた

株式会社soft ex社は、テレビで空気清浄機が普通に紹介されていました。

 

会長の人脈によるものだと言われていますが、詐欺会社でもコネさえあればマスメディアを活用できる珍しい事例です。

 

また徹子の部屋のスポンサーまでやっていました。

 

営業の決め台詞は、テレビで紹介されたことと、スポンサーのことを伝えることです。

 

この事実で、soft exを信じた投資家はかなり多いと思います。

 

 

詐欺師は人を騙すプロ

詐欺師は、「人を騙すプロ」ですから、まず素人が見抜くことはできません。

実際、金融業界に長くいて散々詐欺会社をみてきましたが、本当に詐欺かどうかを見抜くことは実質不可能です。

例えば、ポンジスキームをしているかどうかを見抜くには実際に、会社として事業をしているかどうかがポイントになりますが、それを確認するのは難しいです。

上場企業であれば、決算書が閲覧できますが、中小企業の決算書は開示されません。

詐欺を見抜くには、「高配当は詐欺」と考える以外にないでしょう。

 

 

ほとんどの投資詐欺は裁判すらない

ほとんどの投資詐欺案件は、裁判すら行われていません。

 

基本は被害者の泣き寝入りです。

費用対効果が悪かったり、裁判しても勝てない可能性があったり、勝ったとしても全額は戻ってこないケースが多いからです。

 

soft exのケースは、手口が悪質で、被害者の数が多かったため、集団訴訟が行われ他という形になります。

 

おそらく、回収できる金額は限定的ですが、借金して投資した若者などは自己破産している人もいるはずなので、社会的にも見逃せないという流れになった可能性が高いです。

 

 

投資系で、下記の特徴があった場合鷺の典型的なパターンです。

 

1、高配当(月利〜%など)

 

2、元本保証している

(出資なのに、金銭消費貸借契約を結ぶなど)

 

3、仮想通貨で出資させる

 

4、借り入れしても利益が出る

 

これらの投資は、全うな投資でない可能性が高いです。

 

投資詐欺の実態を知る〜事例研究②

高配当案件 SENER(セナー)

投資詐欺会社は、プロモーション動画まで作成します。

 

セナーの特徴は、詐欺の典型です。

 

非常に高配当(20%)で、ネズミ講の仕組みになっていて、尚且つ、仮想通貨での出資となっていました。

 

かつ、有名企業とのパートナーシップを謳っています。

 

 

現金以外での出資は要注意

セナーの特徴は、仮想通貨での出資です。

 

通常は、現金振り込みなどで出資しますが、セナーの場合一度ビットコインに変えてから出資させていたという点です。

 

仮想通貨は、「有価証券(金銭)」に該当しないため、金商法違反に当たらなくなります。

 

実際、80億円以上もの被害金額が出ましたが、警察が立件できたのは現金で集めていた部分のたった2900万円のみでした。

 

投資詐欺がいかに捕まりにくいかが分かると思います。

 

 

動画中でセナーは三菱UFJ銀行とパートナー関係にあると言っているが、、、

実際には、全く関係ありませんでした。。。

 

 

有名企業を出すのは、詐欺の典型例です

有名企業との、スポンサーシップや提携話を語るのは、詐欺の常套手段です。

 

「そんな堂々と嘘はつかないだろう」という消費者心理を狙っています。

 

たいていの詐欺は、有名企業との提携を持ち出し、自社ではなく有名企業の解説に話をすり替えて信じ込ませるやり方が多いです。

 

例えば、投資先の会社の話ではなく、提携している(嘘)有名企業の説明をひたすら続けるパターンです。

 

有名企業は全うに事業をやっていますから、嘘にはなりません。

 

特に、海外の有名企業との提携(グーグルやフェイスブック、アマゾンなど)は日本からでは確認するのが難しく調べようがないケースもあります。

 

 

セナーの首謀者はD9(詐欺案件)の首謀者と同じ

ちなみに、セナーの首謀者は、セナーを始める前に、D9という高配当詐欺案件の首謀者です。

 

つまり、D9という詐欺で荒稼ぎした後、名前をセナーに変えて同じことを始めたということです。

 

このように、詐欺師は名前を変えて同じことを繰り返しています。

 

中には、途中で海外に逃亡したり、偽名で活動したりしている人間もいます。

 

実際私もあったことがある人間にも、詐欺を働いて海外に逃亡していた人物もいます。

 

しばらくして、帰ってきたと思ったら名前が変わっていて、似たような投資案件を扱っていましたが。

 

 

セナーの首謀者は逮捕されました

セナーの首謀者は逮捕されています。

 

投資詐欺で刑事事件になるケースはほとんどありません。

 

詐欺という証拠がなければ、警察も動きようがないためです。

 

初めから騙すつもりだったかどうかを証明するのは非常み難しいです。

 

しかし、セナーに関しては金融商品取引法違反で逮捕されています。

 

セナーの首謀者逮捕

 

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