サンパギータ、という花を知っているだろうか?
フィリピンの国花に制定されている花だ。
日本ではアラビアジャスミンや茉莉花(マツリカ)とも呼ばれ、
香りが強くジャスミンティーの香りづけや香油、お香にも使用される。
小さく可愛らしい白い花だ。
この花の花言葉や、サンパギータという名前が持つ意味とともに、
フィリピンという国の花事情をお教えしよう。
フィリピンも花を贈る文化。KTVにお気に入りがいたら花束が良い?花屋はすぐにみつかる?
日本では、お祝い事や大切な人へのプレゼントなどで花を贈ることがよくあるが、
フィリピンでも花を送る文化はある。
バレンタインなどのイベントがある時期には、恋人への贈り物に花を買い求める男性が
多く見られるし、皆真剣に花を選んでいる。
フィリピンにはカラオケが歌える、日本でいうところのキャバクラ「KTV」があるが、
そこのお気に入りへも花束は良い贈り物。
特別な日でなくても何かちょっとしたプレゼントを、と思うならほど良いものである。
フィリピンの女性はサプライズが好きなので、お気に入りの女の子へ花束を贈るなら
フィリピンのパブへ訪れた際に、サプライズで花束を渡すと良い。
特に、他の女の子がいる前で贈ると優越感も感じてもらえるので、
ちょっと気恥しいが頑張ってみよう。
贈る側としては、お気に入りの子の喜ぶ顔が見られたら嬉しいし、
受け取る側からしても贈られれば嬉しいし、後の処理に困らないので
その辺も有難いプレゼントなのだ。
フィリピンで花屋と言えば、おすすめはダンワフラワーマケット。
場所はマニラ旧市街、サンパロック区。
マニラ最大の花市場で、多くの花屋が露店のように並んでいる。
花束を買っても良いし、ちょっとしたサプライズプレゼント、ならバラ一本でもいい。
フラワーマーケット
フィリピンにも花粉はある?現地の花粉症について
日本では年々その量を増している花粉。
自分は現在の所、花粉症は発症していないが、毎年毎年戦々恐々としている。
花粉症を患う者にとっては毎年時期が来るのが憂鬱だが
まずフィリピンには杉の木が生息していないので、スギ花粉に悩む心配はない。
花粉症を誘発する植物はスギ以外にもあるが、多くの人々を苦しめるのはスギだ。
沖縄もスギによる花粉症がほとんどないと言われていて、
スギ自体はあるが数が少なく、また、年間通して気温が高めという気候の性質に
よりスギ花粉が飛ばなかったり飛ぶ量がかなり少ない。
こういった南国と言われる環境では花粉症の多くの原因となる植物が存在しないか
ごくわずか。
その情報だけでも天国のように思えてくる。
ただ、花粉症はアレルギー症状。
日本に比べると排気ガスなどの衛生環境は少々よろしくない部分もあるので、
住む場所によってはマスクが必要となってしまうかも知れないが、
花粉症がとにかく辛い!ということなら快適に生活することができ、
フィリピン移住のメリットと言える。
サンパギータその他の花の花言葉を紹介
さて冒頭で紹介したサンパギータだが、フィリピン国花であるその花の花言葉は
「永遠の愛を誓う」。
敵対する二つの集落にそれぞれ暮らしていた男女が恋に落ちるが、
集落間でとうとう戦争が起き、男は命を落としてしまう。
悲しんだ女は後を追うように亡くなる。
いつしか二人が埋葬された場所には小さな白い花が咲き、そこから聞こえてくる
「Sumpa kita!Sumpa kita!(誓います!私は愛を誓います!)」
という女の言葉。
そんな悲しい恋物語が名前や花言葉の由来となっているのだ。
また、フィリピンでは5月に花祭りというものがあり、
キリスト教への敬愛の念を込めた祭りだ。
テルノという民族衣装に身を包んだ少女たちによる美しいパレードを見ることができ、
花祭り、の名の通り市場でも多くの花で溢れかえる。
そこで、他にもあるフィリピンの花の花言葉を一部ご紹介しよう。
グマメラの花言葉
グマメラって何?と思うかもしれないが、実は我々もよく知るハイビスカスのこと。
「私はあなたを信じています」「常に新しい美」「繊細な美」「新しい恋」
を花言葉に持つ。
イランイランの花言葉
アロマオイルなんかで聞いたことは無いだろうか?
効果に「催淫」なんていう少々ドキッとするものが書かれていたりする。
その花弁は細長く、黄色っぽい色をしている。
花言葉は「乙女の香り」「誘惑」だ。
まとめ
日本にも花に関する文化は贈り物や花見など多くあるが、
おそらく我々が思っている以上にフィリピンでは花がごく身近に
文化として取り入れられていて、人々の思いを乗せているのだ。
フィリピン男性は日本と比べると、女性へのアプローチが積極的でロマンティック
であり、様々な愛の表現があるなかで、花はその演出には欠かせないものなのだ。
これまで誰かに特別な想いで花を贈ったことがある男性はどのくらいいるだろう?
日本ではちょっとしたスーパーでさえ生花を置いてくれているが、
大抵普段は素通りだ。
日本の国花は桜・菊で、贈り物とするには向かないものだが、
フィリピンの国花サンパギータの愛にまつわる美しい伝説を想いながら
誰かへの花を選んでみてはどうだろう?
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