「フィリピン = 貧困」
こう思っている日本人は多く、実際フィリピン人の
70パーセント以上が貧困層に属していることを考えると、
それは事実ともいえる。
しかし面白いのは、フィリピンでは彼らの不幸を
決める要素が、決して貧困ではないということだ。
フィリピンの貧困の現状
マカティやボニファシオグローバルシティ、オルティガス辺りを
初めて訪れた日本人は例外なく、高層ビル群や発展した街並みを
見て目を丸くする。
「フィリピンてこんなにビルあるんだ・・・」
また首都マニラのあるルソン島を離れても、セブシティを始め
各地にアヤラ一族(フィリピンの中華系富裕層)が次々に開発の手を
伸ばし、巨大なショッピングモール、そしてそれを取り囲むように
様々な建造物がひしめいている。
一方それとコントラストをなしているのが、
庶民が住むダウンタウンなどの住宅街。
漫画「ワンピース」のモチーフになった場所として有名な
フィリピン、トンドのスモーキーマウンテンは、この国の貧困を
かつて象徴する場所だった。
スコーターと呼ばれる場所には、顔立ちが綺麗なフィリピーナが
普通に、何人もの兄弟や両親と一緒に住んでいる。雑魚寝が通常だし、
各人のプライベートはもちろんない。
俺が何度か泊まったセシリアのマンダルヨンの家では、室内と
庭で飲んでいる時、通算3回ゴキブリに噛まれた。彼らがゴキに
慣れていて怖がりもしないのに一番驚いたが(笑)。
シャワーとトイレは一緒で、ほとんどトイレの中で水浴びする
ような感じ。その凄まじさと言ったら・・・
日本人女性のアカネも、最初はボットン便所でうんこが
見えていることに慣れなかったと話していた(笑)。
フィリピンでも発展途上国の例にもれず、官僚が腐敗しきって
いるため、一部の富裕層や権力者が貧困層である庶民を搾取する
という構図が成り立ってしまっている。
従って日本以外の多くの国がそうであるように、
貧困層と富裕層とのギャップはとてつもなく激しい。
現地に来てみると分かるが、日本ではあまり見慣れないフェラーリや
ポルシェ、ロールスロイスが普通にフィリピンで走っていたりする。
ハーレーダビッドソンも実際よく見かける。
最初に長期滞在したケソンシティーのホンさんのゲストハウス。
1階の俺の部屋の前でフェラーリをいつも嬉しそうに磨いていた
フィリピン人男性の満足そうな顔が、今も忘れられない。
フィリピンは貧困でも不幸ではない
まずこのフィリピンでは、貧困で命を絶つ人がほとんどいない。
各国の自殺率は、その国の心の病み具合、精神的な豊かさを測る
尺度の一つだが、アジアで最も自殺が少ないのがフィリピン、逆に
圧倒的に自殺率が高いのが日本や韓国。
福祉が発展した国の自殺率が高いのは知られた事実だが、なぜ
国民の生活水準の高さと自殺率の高さがこうして比例するのか。
日本では、「どうして?」と言いたくなる理由で自ら命を絶つ人も
多い。9月1日が1年で最も自殺が多いというのは、学生の夏休み
明け初日だから。
中には病気や介護など深刻な事情もあるだろう。
しかし、一人でも悲しむ人がいる以上、与えられた命を全うする
責任があると考えるのは間違っているだろうか?
フィリピンの場合、お金がなくても家族や親せきが助け合って
生きている。他人がお金を借りに来ても、嫌な顔で追い返すような
ことをしない。できることをやってあげようと常に努力する。
こうして皆が支え合って生きている。
頼んでもいないのにコンビニのドアを開けようしてくれたり、駐車
スペースをつくろうと手伝ってくれる他人がお金を要求してきたり。
また、渋滞で動かない車に物を売りつけに来たりと
お金を得ることに必死ではあるが、彼らにはいつも笑顔がある。
逆に日本のように物質的に恵まれている先進国で、なぜ人々が
暗い顔で満員電車に揺られているのか。両国を行き来していると、
このギャップが本当によく分かる。
マラテで歩いていて子供達の集団に、ポケットに手をつっこまれて
小銭を取られたこともあるし、日本語が話せるフィリピーナにだまされ
お金を盗まれたこともある。ホールドアップ(強盗)も貧困が理由で
起こす犯罪だ。
貧困が美徳とは思わない。
しかし、物に困らない日本で育ってこのフィリピンに移住してみると、
本当の豊かさ、幸せとは何かを考えさせられる。
フィリピン人の彼らは、今を楽しむことを知っている。
お金を貯めることをあまりしないし、クリスマスを借金で乗り切って
いるのを見ればよく分かる(笑)。
フィリピンは東南アジア唯一のキリスト教国。彼らが貧しさに
負けないのは、宗教観がしっかりしていることも大きいと感じている。
俺自身も、宗教観はないが
生まれ変わりや見えない存在に疑いは何一つない。
いろいろ語ったが、どちらの国に住んでも、お金がないことが
俺達日本人にとって不便であり、みじめであることに変わりはない。
仲間とは経済的な豊かさを追求しながらも、本当の幸せから
目を離すことなく努力を続けていきたい。
自殺率がそんなに低いことに驚きました。どのようにものごとを考えているのか知りたくなってきました。どんな環境でも幸せを感じたいです。
日本には、「恥」の文化が強く残っているなっと思いました。「もう恥ずかしい、生きていけない」という感情です。もっと行き易い社会にしていきたいですね。
ゴキブリって嚙むんですね。初めて知りました。何が「普通」に感じるかによって、自分の置かれた状況の捉え方も変わってくるということでしょうね。
なんでしょう。貧困の国ほど子供の笑顔がいいんですね。フィリピンももちろんです。それが、日本はどうでしょう?子供が笑っていません。
貧困な国の人をみて勝手にかわいそうと思うのは失礼でした。確かに経済的な豊かさには強い憧れを抱きますが、もし自分にフィリピン人のようなポジティブさがあれば、今の状況でも楽しく生きられる方法を見つけられるのかもしれないと思うと少し自分が情けなく思います。
そうなんですね。フィリピンは自殺者が日本より少ないんですね。日本や韓国が多いんですね。フィリピンは貧困で大変とイメージしてましたが、今を元気に今を大切に生きてるんですね。日本はお金がないと生きて行けない、フィリピンはお金よりも大切さを教えてくれそうな感じですね。
お金が無くても幸せなんですね。
世の中金!って思っている人は
日本人には多そうです。
お金がすべてではないけど
私はやはりお金はあった方がいいです(笑)
貧困=貧乏のイメージがあります。特にアジアではTVの影響力もあるせいか、高層ビルがある映像を見た事はほとんどないため、フィリピンのイメージが勝手に出来上がっていたんだな~と思いました。
日本は世界的に見ても豊かな国でありながら、自殺者はすごく多いと私も感じています。最近では小学生や中学生などまだまだ先の長い未来のある若者たちの自殺が目立ち、心が痛くなります。
日本人ももう少し、他人を思いやる心や気遣う心を肥やし、心を豊かにしたいものですね。
皆んな心が豊かな証拠ですね。お金が幸福という価値観はもちろんあっていいと思いますが、子供たちが笑って過ごせるためにはお金だけではないですよね。
フィリピンの方々はとても豊かな心を持っているんですね。お金を借りに来て追い返さないような方達と聞いてそう思いました。日本ならほぼ確実に追い返されてるでしょうからね。今を楽しむという事もわかるんですが、私はやっぱりお金があって楽しい事が出来ると思うので、お金のない今をどう楽しんだら良いのか分からないというのが正直なところです。
私もフィリピン=貧困と言うイメージがあります。でも、フィリピンにも高層ビルや発展した街並みがあるんですね。フィリピンでは貧困でも自殺する人が殆どいなく、その代わりに、親戚たちが助け合う事が出来るなんて凄いですね。
お金お金が幸福という考え自体がもしかすると不幸なのかもしれないですね。しかし、心の充実感が増えていけばお金でなくとも、幸せは絶対感じると思います!
恥ずかしながら我が家は貧困とはいわないものの、経済的に裕福な家庭とはいえません。お金がないことで寂しい思いをすることは多々ありますが、フィリピンの方の考え方を知り、まだまだ捨てたものじゃないと思えました。
貧困で不幸だと思わないって素晴らしいですよね。裕福であることが精神的に幸せかどうかはその人の捉え方しだいですもんね。お金があるに越したことはないですが、ないからこそみえてくる世界をどれだけ幸せだと感じられるかっていう心次第ですね!
貧困でも不幸ではないんですね。
心が豊かであれば、貧乏であっても幸せなんでしょうね。
まっすぐな心を持ちたいものです。
日本には不幸な人が多い気がします。
フィリピンってそんなに高い建物があるんですか?
意外ですね。
建物が引くくて空が広いイメージですよ。
げっ!Gですか?噛み付かれても平然としてるんですか?
それは信じがたい事実なんですね。
深いですね〜、ほんとに考えさせられます。
お金に余裕がないと笑顔消えますもん。何とかなるとも思えないし。それよりゴキブリが噛むという事にものすごい衝撃を受けています!笑