「世界一幸福な国」といわれるデンマーク。
福祉がその評価に大きく貢献していると感じる。
日本とどこが違うのか、
考えてみたことはあるだろうか?
デンマークの福祉の実情
有名なところだが、デンマークでは出産費用も教育費も無料。
医療費も無料で、さらに厚い高齢者福祉。
国民の税金負担率は7割とかなり高納税だが、その見返りが
大きいのが日本とかなり違うところ(笑)。
また特徴的なのは、育児制度も充実している部分。日本のように
待機児童や保育園建設への反対など、おかしな社会問題は出てこない。
教育制度もかなりユニークだ。
デンマークでは、自分にとって何が得意なのか、どんな職業に
就きたいかを義務教育の間に徹底的に考えさせられる。ここまで
福祉の一環と考えたらすごい。
その上、一つ一つの仕事は資格という位置づけであり
それぞれにやりがいのあるポジションを与えられている。
仮に離職しても、例えば失業保険は以前の職の9割分が
4年間保障されるなど、保護も厚い。
平等なチャンス、やる気次第で高い収入を得られる。
のびのびチャレンジできるという意味で魅力的だ。
福祉以外のデンマークの魅力
消費税率が25%、所得税も50%など高い税金に関わらず
デンマークの人達が世界一幸せといわれるのは、福祉以外にも
やはり多くの魅力があるから。
海にも近く自然が豊か。
歩いているだけでも気持ちが明るくなる、楽しい街並み。
国民性でいえば「自分だけでなく、みんなが幸せなら自分も幸せ」
という考え方。同じヨーロッパでも、フランスなどは個人主義が
はっきりしている。
個人的には、自分で何かを目指してチャレンジし、失敗から学ぶ。
その成長の喜び、人の役に立つ喜びこそが本当の幸せだと感じている。
つい昨日も、マニラでご近所のフィリピン人
リチャードとそんな話をした。
デンマークの人にそういった野心がなく、ただ現状に満足している
と考えれば、本当の意味での幸せとはいえないという春成のような
意見もある。
ここは価値観の問題。
「ゆりかごから墓場まで国がしっかり支える」という安定度を
幸福の尺度とすれば、そして「公平」を平等と言い換えるならば、
デンマークは間違いなく幸せな国の一つだ。
決めつける人の心理も理解したフィリピーナのチャンダ。
住みたいと語る。やはりその大きな魅力は、外国人も享受できる福祉。
さて、どうなっていくのか・・・
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