「日本に財政破綻は起きますか?」
国家破産の記事を読んで心配になり、skypeで
突然コールしてきたテツ。
何かある度に神妙な面持ちになる彼には
もう慣れた(笑)。
日本に財政破綻が起きる可能性がある背景
先日もフィリピーナのkairaに聞かれた。
「なぜ便利で豊かな日本から、
わざわざフィリピンに移住したの?」
確かに、独身で日本企業の駐在員でもないのにフィリピンに
移住し、永住権を取得してこちらに住んでいる日本人は珍しい(笑)。
最近は聞かれてもイチイチ説明するのが面倒になってきているが(笑)、
海外という非日常が好きなことの他に、日本を出た理由は別にある。
それが、日本の財政破綻に備え
家族をこちらに受け入れるリサーチと準備をすること。
日本で生まれ30年以上住み海外に出た俺は、
自分の母国ほど、外側のイメージと実際の現実とのギャップが
大きい国を他に知らない。
財政破綻のリスクについては、特に俺にコンタクトをくれる
海外移住希望者(日本人の仲間)から話題に上がる。
この国に財政破綻の可能性があるのは、
今、日本がこうした現状にあるから。
人類史上最も多い借金
1,000兆円を超える借金は、完全に返済することは事実上不可能。
従って就任する歴代の総理大臣や政党は、だましだまし
それを先延ばしする以外に手の打ちようがない。
国際競争力の低下
20年以上前は世界No.1だった日本の国際競争力。
今はなんと20位を下回っている。
この国際競争力低下の背景にあるのは、やはり少子高齢化。
労働市場のグローバル化
バイリンガルでやる気も能力も高く、低賃金の外国人労働者が
日本の減っていく人口を次々に穴埋めしていく。
年金制度の破綻
これも少子高齢化に起因する。
もはや若者で老人を支えきれない。
医療費の増大
高齢化になれば当然、病気やケガのリスクは高まる。
結果として、国全体の医療費負担が増大していく。
日本の3大疾病であるガン・脳疾患・心疾患についてまで
国が7割の医療費を負担していたというのが、そもそも
厳しかったといえる。
若者を中心とする貧困化と下級老人の増加
若者にとっては、お金がかかる結婚が遠い存在に。
これによって少子化がさらに進行する。
巨大地震のリスク
財政破綻の原因として、個人的には最もこれを恐れている。
これが今の日本に起きた場合どうなるのか・・・
首都直下型地震または東海大震災が起きた後、東京を援助できる
地方自治体は他にない。これによって、さらなる経済不況が今後
数十年以上続くことになる。
日本の財政破綻で起きる5つのシナリオ
財政破綻が起きた場合、ほぼ確実に想定されるシナリオがある。
これは、日本以外の他の国の歴史を紐解けば明らかだ。
金利の上昇
国債の価格が下落し、金利が上昇する。
株価と不動産価格の暴落
個人の住宅ローンの破産、
そして会社の倒産がさらに増えていく。
ハイパーインフレ
目を疑うほどの物価の上昇。
円安
円の価値が30パーセント未満に。
1ドルが800円以上になると言い切るのは
経済アナリストの先輩、木下さんだ。
預金封鎖
あまりリアリティを感じていない人もいるが、
実際これが終戦直後にも行われている事実を知らない。
いたずらに不安になって身動きができなくなるのも、
完全に開き直って脳天気になるのも、俺達仲間には似合わない。
すぐにできるのは、場所の分散・通貨の分散。
例えば、今はまだ可能な香港のHSBCなどに口座を開設し、
少しでも多く日本円をそちらに移し、通貨を分散して保有する。
長期積立なども同時に申請すれば、例えば毎月5万円を積み立てた
25年後からは毎月40万円を28年もの間使えるなど、「自分年金」を
構築することができる。
こういった情報は、日本の金融に関する法律が情報流入を止めて
いたりして、ほとんどの日本人の耳には入らない。
合同会社社員であり海外移住者の立場から、仲間には
ニュースレターを通して情報のシェアと支援を続けていく。
国際競争力の低下。とても怖いです。友人も物欲が少ない人が多い印象があります。国の為には物欲も必要なんだと思いました。
巨大地震は、いくら対策しようが避けられないのでいつも頭のかたすみにいれておくべきことですよね。私もいつ地震がきてもいいように準備します。