ポーランドに移住する条件とは?憧れの国に住むための準備は?


 

 

海外移住というと、老後にやるもの……と決めつけてはいないだろうか。

最近、海外への移住先として人気を集めているのがポーランド。

実は、老後を迎える前の移住先として、注目を集めているのだ。

 

 

ポーランドは、超のつく親日国。

 

首都ワルシャワやクラフクなどの街並みは、

ヨーロッパ屈指の美しさを誇る。

 

少し遠出して訪れた田舎もまた素朴できれいな風景が広がっている。

 

そしてなにより人が優しい。

 

たまたま選んだ旅行先だったはずなのに、

渡航初日に魅了されて、

たちまちポーランドが好きになる人も少なくない。

 

 

そこで、ポーランドへの移住方法、

しかも引退前の移住方法を紹介しよう。

 

 

ポーランドに移住するための条件は何がある?治安や物価はどうなってる?

 

 

まず移住の第1条件となるビザ。

 

90日以上の長期滞在には

就労ビザや留学ビザなどが必要になってくる(最大1年)。

 

18歳~30歳未満であれば、

ワーキングホリデーの申請も可能だ(1回限り)。

 

 

永住許可証の発行は審査が厳しく、

 

EU加盟国の長期滞在許可がなかったり、

ポーランド人との結婚などの移住理由が明確でない場合、

かなりのたらい回しを被るケースも少なくない。

 

 

現実的な方法としては、

現地での就労先があったり、

滞在中でも収入が見込めたりするのであれば、

 

3カ月~1年間の長期滞在を繰り返し、

まめに日本に帰ってくることでビザの条件をクリアできる。

 

長期にわたってポーランド滞在が続けられれば

審査にも有利になるだろうし、

永住までの道が開かれやすい。

 

 

渡航目的に応じて必要な手続きや書類の種類が変わってくるので、

外務省や駐日ポーランド大使館に詳しく訊ねるのがいいだろう。

 

長期滞在の相談なら旅行扱いとして旅行代理店を頼ってもいい。

 

 

ポーランドの治安はいい。

 

世界平和度指数(Global Peace Index 2018)では、

ポーランドは32位。

 

犯罪発生率は低い。

 

世界平和度指数(Global Peace Index 2018)

 

https://countryeconomy.com/demography/global-peace-index/poland

 

 

日本は、落とした財布が帰ってくるとオリンピック誘致の大会で宣言したが、

ポーランドもまた財布の帰ってくる数少ない国だろう。

 

ノマドワーカーがカフェで

パソコンを置きっぱなしのままトイレに立つ姿もよく見かけるが、

 

海外では極めて珍しい風景で、

EU加盟国の人々が必ず驚く「ポーランドあるある」のひとつだ。

 

またポーランドは世界でも指折りの親日国。

 

こちらを日本人と見るや、

みんな親切にしてくれる。

 

 

ただし、昨今EU圏内で問題視されている移民の流入は対策が遅れており、

 

シェンゲン協定(ヒト・モノ・金の往来を自由にするEU内の条約)

加盟国を経由して、

他国の不法入国者が増えているのも事実。

 

治安のよさを過信して備えをおろそかにはしないほうが賢明だろう。

 

 

物価は低い。

 

ポーランドの通貨ズゥオティ(PLN)は、

1PLN=約30円(2024年1月現在)。

 

EU加盟国ながらユーロの本格導入はしていないせいで、

ユーロ危機とは距離を置いて、

比較的安定した通貨とされている。

 

1.5リットルのミネラルウォーターが

3PLN=約90円くらい。

 

 

国民1人あたりの名目GDP(USドル)は

13,821ドル。(日本は約38,000ドル)

 

食費も安く済む。

 

ちょっとした外食なら

15~20PLN=約450~600円程度でお腹いっぱいになる。

 

例えば厚めの大きなピザ1枚が15PLNで食べられる。

 

 

ポーランドに移住するメリットとデメリットは?移住者の声を聴く

 

 

 

治安が良く、物価が安く、人が親切で、親日的。

 

メリットを挙げたらきりがないほど、

ポーランドはいいところが多い。

 

移住者の多くがメリットとして挙げるのは、

街並みと自然の美しさ。

 

 

例えば、歴史を重んじるポーランド人の姿勢は、

ポーランドの街並みにもあふれている。

 

世界遺産登録されている南部の都市クラフクは、

17世紀の初め頃までポーランド王国の首都だった

最も歴史ある都市の一つ。

 

中世ヨーロッパの街並みがそのまま残されている。

 

首都ワルシャワの街並みも世界遺産登録されている。

 

 

ヨーロッパ最後の原生林と呼ばれる

ビャウォヴィエジャの森も世界遺産だ。

 

ポーランドはおよそ14か所の世界遺産を有する。

 

 

一方、最大のデメリットは言語である。

 

ポーランド語はEU加盟国の中でも、

最も難解な言語として知られ、

 

些細な物の単語でもやたらに長く、

憶えるのが非常に難しい。

 

 

特に固有名詞が長く、

駅や通りの地名、人名などは

実に憶えにくい。

 

 

使われている文字はラテンアルファベットなので、

読むには読める。

 

読めるのだが、

発音がぜんぜん違う。

 

とにかく最初は指さしやボディランゲージで

現地ポーランド人の親切さに頼り切りになると思う。

 

 

また、日本食が手に入りにくく、

日本食レストランも総じて高い。

 

気軽に入れるラーメン屋もない。

 

 

ごはんを焚くにも米が売っていない。

 

生卵は絶対に食べられず、

卵かけごはんを食べるなら

メンドリの飼育から始める覚悟が要る。

 

 

旅行時に

ポーランドの食事が合わなかった人は

移住は難しいだろう。

 

 

これはデメリットとして挙げるほどでもないが、

日本と比較しての不便さもないことはない。

 

 

例えばコンビニが24時間営業ではなかったり、

ファミレスがなかったり、

水道水が飲めなかったり、

 

日本と比べて不便なところはあるが、

些細な不便さが気になるようなら

ポーランドの移住はやめておいたほうがいい。

 

 

むしろ、ポーランドに移住したくなる人の多くは、

多少の不便さもおおらかに受け入れるポーランド人の懐の広さにこそ

惚れ込んで渡航する人が多い印象を受ける。

 

 

規制と決まりを山積みに積み上げて、

 

狭苦しく、ギスギスした、

コンプライアンスとポリティカル・コレクトネスに

乗っ取られた日本が嫌になった人ほど、

 

ポーランドに広がる不便な自由を謳歌できるはずだ。

 

 

ポーランドに住みたいと思ったら おススメはロングステイから!

 

 

いざ移住したいと考えても、

いきなりの結婚や永住権申請をすすめるのは現実的ではない。

 

まずは最大90日間のロングステイから始めるのが

一般的なアイデアだろう。

 

 

移住した日本人は決して多いとは言えず、

人口170万人の大都市ワルシャワでは

日本人とすれ違うのも難しい。

 

 

だが、親日国ゆえ、

日本語のコミュニティはけっこうたくさんある。

 

 

国立最高峰のワルシャワ大学の日本語学科は

特に活発に活動している。

 

日本語のイベントも数多く開かれ、

困ったときの助けになる人も

他のEU諸国よりはるかに見つけやすいだろう。

 

 

国民ひとりあたりのGDPが約13000ドルなので、

日本の3分の1程度の収入で

ポーランドの人々は暮らしている計算になる。

 

ロングステイ時の所持金額の目安になるだろう。

 

長期滞在の旅行者向けのアパートメントも見つけやすく、

贅沢をしなければ安い家賃のところも見つけやすい。

 

 

そして少しずつだが、

 

日本からポーランドに移住した人たちが、

新たに移住を考えている日本人のために、

ネットや旅行誌などで情報を発信してくれるようになった。

 

迷っていることなど、

相談に乗ってくれる人も少なくない。

 

移住を考えるほど好きになった国への第一歩へ、

背中をひと押ししてくれる先輩に頼るのもいいと思う。

 

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