いらないもの。
なのに捨てることができなかったもの・・・
初恋の人がくれたそのガムは、
7年くらい部屋に置いたままだった(笑)。
いらないものを捨てることができなかった過去
俺は、もともと物欲が強くない。きっと母ちゃんに似たんだろう。
オヤジに似ていたら、それこそ大変なことになっていたかも(笑)。
家が小さいのに洋服がやたら多かったし(オヤジが服飾デザイナー
だったのもあるが)、プロでもないのにギターが何本もあって、
あげくに車はいつも、つつましい家に似つかわしくない外車だった。
おしゃれに興味が出始めた中学の頃から、オヤジの服を勝手に
着てよく怒られたのを覚えている。
そんな見栄っ張りなオヤジとは違う理由で、俺の周りには
物が多かった。
いらないものを捨てることができないほど物ぐさだったのか、
物を大事にするタチだったのか・・・伸び切ったゴムのパンツを
何枚も、母ちゃんにとがめられるまで履いていた俺(笑)。
いらないものにさようなら。全く躊躇がなくなった、捨てるという行為
自分で買った初めての高額商品は、高校1年当時、結構人気だった
ケンウッドのアローラというコンポ。
嬉しさのあまり、成増のダイエーから小躍りで出てきたところを
叔母に目撃されていた(笑)。
次に嬉しかったのは、大学1年の冬に買ったホンダのスティード
(400ccのアメリカンバイク)。
このときは、嬉しさのあまり浦所街道のレッドバロンから
バックスキップで帰ったほど(笑)。
実は、この頃が俺の物欲のピーク。
確かにその後もナナハンに乗り換えたし、ハーレーや外車に惹かれた
こともある。起業したときも、モチベーションのために最初に書いた
夢100リストにも欲しいものを並べた。
でも、あの頃ほど心が躍らなかった。
捨てることもためらいはなくなり、住む場所を変えるたびに
いらないものはどんどん手放していた。
埼玉県内(和光→久喜→鶴瀬→川越→和光)、そして和光から高崎に
移ったときも。
マニラに移住したときに至っては、大型製品(空気清浄機と浄水器)を
送りつけた以外は、トランク一つ。何しろ南国なので、Tシャツと短パン
だけでいいというのもあるが(笑)。
シンプル&自由への憧れ
物への執着は自然となくなっていったが、決定的になったのは
ミニマムライフへの強烈な憧れが芽生えたこと。
「旅をするように暮らし、暮らすように旅をする」
まさにそんなライフスタイルを地で行く、世界をトランク一つで
周る大人が近くにいたことで、本当に望む生き方を見出すことができた。
家族でキャンピングカー生活を続ける高橋歩。
2年間、サーフトリップと称して彼氏と世界を周ったユメさん。
PC1台で仕事をしながらリッチなホームレスを続ける政木さん。
憧れのライフスタイルをしている人がどんな仕事をしているかを
見れば、自分が選ぶべき仕事は自ずと決まる。
彼らは例外なく、権利収入(時間+収入)で生きている人達。
俺がもし日本で生きていくなら、間違いなくモーターホームを買い、
日本中を放浪しながら生活すると決めている(笑)。
心からリラックスできるマイホームを持つこと。
大好きな愛車と過ごす時間。
その満足感は理解できるし、人それぞれの価値観を否定する理由は
何もない。
ただ自分で実践してみて分かったこと。
本当に心地いいものしか持たない。
お金を出してスポットで利用できるものは、所有せずに借りる。
1年使わないものはガラクタとみなし、捨てる。いらないものは持たない。
それが当たり前になってから心がとても軽くなったし、住む場所も
自由に選べると思うと、日常感じるワクワク度が大きくなった。
今では結婚すらいらないと思うほど。
これには賛否両論あるが(笑)。
ただ唯一・・・
空飛ぶ車が市販になったら、ちょっと揺れるかも(笑)。
これは昔からの憧れだから。
ペナンに移住した経験を持つものです。
改めて大切なものを再確認させて頂きました。
これからも宜しくお願い致します。
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