クルーズの後、また自分でワゴンをガンガン運転し、夜景スポットを案内しながらホテルにサラッと送ってくれます。
「ここから観てください!ここです!右!」
後ろの車にも電話をしながら、信号も後続の渋滞もお構いなくドカンと車を止めてしまいます。
「皆さん、上海はどうですかーっ!」「すばらしーでーす!」
夜も10時を過ぎて、ホテルに帰った後、「最後に皆さんをちょっとしたところに案内します。行く人はどうぞ。」
「えーっ!まだ行くのーっ!もう疲れたよー!どうなってるんだろう、この人はー。もちろん行きます。」みたいな感じで。(笑)
行ったところは、う~ん、なんだろ・・・点心居酒屋みたいな店でした。
10年前、個人事業を始めたときに、日本のスポンサーの金井さん、アップの塩沢さんとよくこんな店で話し合ったそうです。
ビールを飲みながら超アドバイスをバシバシと!個性心理学診断まで頭を振り乱しながらやってくれます。
「とにかくアップに感謝して言うことをよく聞くこと。アップを中心に一丸となってやること。素直になること。人によくしてあげること。勉強すること。努力すること。」
とても書ききれませんが、習慣を変えるしかないんですよね。人の悪口ばかり言う人の心理なんて理解する必要もないんですよね。
ホテルに帰ったのは12時過ぎ、祁はその後3時ころまで打ち合わせをしていたそうです。
最終日の朝は、8時にホテルをドカンと出発。
眠い目をこすりながら早めに起きて、7時半に朝食をとっていると、なんと祁がホテルのレストランに現れました。
「おはようございます。きのうの夜、どなたか小籠包が食べたかったといっていたので買ってきました。一人二個食べてください。」
バイキング用に備えてあるお皿を持ってきて、レストランのテーブルに小籠包を広げました。
お客さんもウェイターもみんなであ然としています。
「うわぁ~っ、ほんとーにすごい!眠がってる場合じゃない!」
そのあと、ホテルの前で祁に見送られながら空港に向かったのでした。
ふ~っ!祁文濤その人のすべてがアドバイスでした。パラダイムシフトの良い例になりました。
人として、自分との大きな距離を感じました。
レベルももちろんですが、リーダーとして、人間として、少しでもこの人にガツンと近づきたいと思ったのでした。もっと世界で活躍できる日本人になりたいと思いました。
職場のストレスに負けているカズキが言っていました。
「意思が弱い僕でも成功できるかな?いや成功したい!モテたいから!」
目を真っ赤に腫らしていました。
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