「サラリーマン」が「大家」になる・・・
ちょっと前は不思議な組み合わせだった、この2つの言葉。
これが今の日本に少しずつ浸透し始めている。
当然、そこには魅力があるから。
サラリーマン大家さんが増えつつある日本
以前は魅力的だったサラリーマンのメリットが、
年を追うごとにどんどん失われつつある日本。
労働人口の90パーセント以上をサラリーマンが占めている
この国では、それがそのまま国全体の閉塞感につながっている。
かつては、サラリーマンとして40年ほど働いた後は退職金や
各種年金をしっかり受け取ることができ、その額も余生を送るには
十分だった。大家になるなんて考える必要は皆無(笑)。
年功序列や終身雇用など日本の特殊な経営手法を背景に、安泰が
保障されていた日本のサラリーマン。今はそれが崩壊し安定した
生活と老後が脅かされている。
すでに少子高齢化が進み、俺がいるこのフィリピンのような綺麗な
人口ピラミッドとは程遠い形になった、日本の人口分布。若い人が
老人を支えるのはもう困難で、年金に期待することができない。
老後に何とか年金をカバーできるだけの収入を確保したい・・・
そんな背景から、サラリーマン大家さんが注目されている。
サラリーマンが大家になることの最大のメリット
俺がサラリーマンのあなたにおすすめしたいのは、住居用ではなく
事業用の不動産を持ってその大家になること。
数千万円もする不動産については、当然ながら不動産ローンを利用
することになるが・・・事業用の物件を持つ場合「投資に見合った
回収の見込みがあること」が融資を受ける際の審査条件となる。
そうであるなら、その事業用不動産が有利な物件である限り
サラリーマンでも高額の融資を受けることが十分に可能だ。
例えば35年で2,000万円の物件を買い、賃料を月々8万円受け取り
7万円ずつ返済していくとすれば、利益は毎月1万円。
ただ実際は修繕のための積立金や管理費など様々な経費が
かかるため、結果的にトントンで賃料収入は手元に残らず、
意味がないようにも見える。
しかしメリットがあるのは、ここで節税対策ができること。
賃貸物件の様々なコストを経費として計上し、赤字計上させればいい。
この赤字部分はサラリーマンの収入と合計することができるので、
結果として課税所得を減らすことができる・・・つまり支払う税金を
合法的に節減できるということ。
例えば年収800万円のサラリーマンだったら、こういった形で
大家になれば節税額が月々4万円以上に。
サラリーマンをしているだけでは自動的に引かれていた、税金の
支払金額。これを自分でコントロールできることがメリットといえる。
そしてローンを払いきった後は当然、賃料収入がより多く手元に
残ることになり、少ない年金を補完できるようになる。
空室のリスクや地震への対策など様々な準備が必要になるものの、
ただ何もせずに税金を多く取られるよりはよっぽど建設的な行動だ。
國學院時代から俺と同じマザコンの気があった南里君は(笑)、
世界で活躍する日本人として海外で暮らすことに憧れ、一度は
フィリピン移住を考えた。
パラダイムシフトもガンガン起こせてしまったりする。
そんな彼も、今やサラリーマン大家さんの一人。
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