あなたは、フィリピンの介護の現状について
どれほどご存じだろうか?
埼玉からフィリピンに移住した男が、
現地での介護の実情に軽く触れてみる。
日本人もフィリピンで介護が?
日本人の少子高齢化が止まらない。
少子化と高齢化が同時進行していくのは
世界で初めての経験であり、様々な問題が
日々取り沙汰されているが・・・
その一つが、日本人で介護できる人がこれから
どんどん減っていってしまうこと。
必然的に、外国人によって日本人が介護される
時代がやってくる。これは海外ではなく、
日本国内に住んでいての話だ。
フィリピン人には看護師や介護士の資格を持っている人が
多いが、日本の読み書きが外国人にとって敷居が高いことから、
なかなか介護士として日本で働くことができない。
しかし今の状況を考えると、これから国内の
外国人介護士の数が増えてくることは当然予測できる。
一方の選択肢としてあるのが、
日本人が海外で介護されるという形。
日本では老人ホームに入居できない老人がすでに
50万人を超えており、またその施設に入るためのお金、
家族による毎月の負担も相当な金額になる。
老老介護については介護疲れによる心中や殺人の
問題もあり、介護離職も相当な社会問題になっている。
そんな中、費用が安くホスピタリティのあるフィリピンで
現地人に介護をしてもらうという選択肢が出てくる。
ただ悩ましいのが、
後で語るようなフィリピンの現状。
個人的には、ケソン市の「wellness place」以外に
外国人向けの老人ホームをまだ知らない。
それでも日本よりは当然ずっと安く、
月15万円程度で温かい介護を受けることができる。
また、より現実的なのはフィリピン人のパートナーを見つけ
安くメイドを雇える現地で、一緒にあなたの両親と暮らしながら
介護していくスタイル。
どうせフィリピンに移住するなら、
一緒に住めるこちらのほうが幸せな気がする。
フィリピンでの介護の実情
現地人の状況についていえば、フィリピンでは
まるで昔の日本のように、老人は尊敬され大切にされる。
従ってお荷物のように老人ホームにほっぽり出すようなことはなく、
家族みんなでお世話をするのが通常。
そもそも老人ホームのような施設はないし、
高いお金を払ってそんなことをする家族は
7割が貧困層のこの国にはいない。
日本のように「認知症は病気」という捉え方もなく、
みんなそこに神経質になっていない。
「あるがまま、神の意志に委ねる」
というキリスト教の考え方も背景にある。
介護士としてのキャリアはすでに長い。
俺と同様に、お店に並んで待つことが大嫌いな彼は
やはり国外が向いている(笑)。
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