「語学の勉強」
これは、日本人にとっての鬼門の一つ。
何しろ、他の国の植民地になった経験のない島国・日本では、
単一民族として方言やなまりはあるものの、日本語という一つの
言語だけが長い間流通してきた、世界でも珍しい国。
学ぶことの必要性のない語学など必死に勉強することはせず、
またそのノウハウも成熟していかない。
インド人の友達アナンドを見ていると、
その差がよく分かる。
彼らの多くは、生きていくために海外に出る必要があり、
コミュニケーションの手段としての語学を必死で勉強する必要がある。
国内での就職が難しくなっている韓国で、韓国人が次々に
このフィリピンに語学を勉強しに来ているのも同じ例の一つだ。
遠回りの語学勉強法
語学の勉強というとよくやってしまうのは、単語を一つずつ
覚えていくことや、教科書的に構文などの文法を覚えていくこと。
語学、例えば英語なら日本人は読み書きについては
中学からの勉強で学んでいる。
しかし語学といえば当然、外国人との会話が目的になるため
聞き取りと話すことができなければ、勉強の目的を果たした
ことにはならない。
やはり英語を例にすれば、例えばTOEICなどの試験で点数を
上げるための英語と、外国人と会話するための英会話のマスターは、
勉強方法が全く異なってくる。
言語を問わない語学の勉強法
英語のようにある程度の基礎がある語学の場合には、
中学の教科書レベルを復習のために勉強したい。
教科書を捨ててしまっているなら、同じ内容をまとめて
復習できる参考書も出ているので、一冊手に取ってみよう。
中国語やフランス語などを第二外国語として大学で
学んでいるなら、その基礎の部分をやはり総復習。
全く新しい言語の語学勉強を始めるなら、
簡単に基礎を学べるテキストを手に入れる。
次にしたいのが、日常会話で出てくる
定番フレーズのインプット。
あなたが会話で使いたい表現を日本語で用意し、
その言語に変える。これらを音読しながら暗記していく。
発音の矯正に役に立つのは、YouTubeからその言葉を話している
ネイティブの動画を引っ張ってきてシャドーイング。つまり、
真似して声に出していくこと。
そして最後にやはりおすすめしたいのは、実際の会話の相手を
見つけ、どんどん覚えたことをアウトプットしていくこと。
実際に会話で使うことが、インプットした言葉を
記憶として定着させるのに最も良い。
新しい言語について難しいのが、逆に読み書き。
例えば中国語は、意味が違うものの漢字がベースなので
日本人は比較的マスターしやすいといわれる。
一方で難しいのは、タイ語やヒンディー語のように
アルファベットや漢字以外が使われる言語。
ただ、フィリピン人のマリベルのように日本に20年住んでいながら
漢字が読めない人は多いが・・・日本語での会話が十分できるので、
読み書きは後回しにしても何とかなる。
あなたが語学を勉強したい目的によるが、
マスターしやすい会話を先に習得するのも一つだろう。
将来必要になる語学を学んでいるところは、さすが俺と同じ
不安症のまきらん(笑)。
できるようになった彼女からは、コタキナバルのビーチで
ガツンと学ばせてもらった。
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