フィリピンの紛争について学んだのは・・・
ミンダナオ、ダバオ出身のアイリッシュが
その歴史を教えてくれたことがきっかけだった。
新たなフィリピン紛争の可能性
俺も含め、無宗教の人が少なくない
今の日本人には理解しがたいが・・・
フィリピンに限らず歴史を紐解くと、世界中で宗教に絡んだ
紛争が頻繁に起きていて、本当に多くの血が流れている。
そしてこのフィリピンでも、やはり歪んだ
宗教観に絡んだ新しい紛争の懸念が。
ミンダナオ・マラウィ市において、もともとここにいる
ムスリムのフィリピン人反政府組織、そしてこの場所に
集結してきた東南アジアを中心とするイスラム国の兵士達。
さらにはフィリピン政府軍、その政府軍に援軍として
参加してきたアメリカとの三つ巴の戦いが続いていた。
イスラム国の兵士達は、同じイスラム過激派として
フィリピンのムスリムと結託できると期待していたようだが、
その目論見は見事に外れた。
フィリピン南部、このミンダナオ島ではこうした紛争が
断続的に続いており、日本人が渡航する場合は事前に
外務省の情報に十分注意しておく必要がある。
テロはヨーロッパを中心に、どこで起きるか分からない
状況が続いているが・・・東南アジア、そしてこの
フィリピンも特にこれからは油断ならなくなる。
フィリピン紛争の歴史
俺自身が経験したのは、ニューピープルズアーミーという
フィリピンのゲリラ組織との遭遇。
フィリピンで展開するダイレクトマーケティングビジネス。
俺のチームにラッセルという男が入ってきたが、彼が実は
そのNPAの一味だった。
「自分の育った場所でセミナーを開いてほしい」とケソンの
田舎に連れて行かれたが、そこで銃や鎌などたくさんの武器を
偶然目撃。
20人以上の仲間と隙を見て命からがら逃げ出したが・・・
後で俺達が生贄のために殺される予定だったことを知り、
戦慄が走った。
こうした反政府組織はフィリピン各地にあるし、
最も有名なのは、やはりミンダナオ島のムスリム問題。
500万人に迫るものの、それでもフィリピンでは数少ない
イスラム教徒はほとんどが、俺が住むセブの下のミンダナオ島に
集まっている。
彼らの一部がフィリピン政府からの独立を目論んで
モロ民族解放戦線としての活動を始め、今も紛争が絶えない。
50年以上の間に100,000人を超える死者が・・・
まさにフィリピンの黒い歴史だ。
フィリピンのスービックにフィリピンの女の子と住み、
各地の紛争についてのレポートをまとめているのは
バンコクのゴーゴーバーに目がない豊。
向かおうとしている俺と同じシイタケ嫌いの彼は、
いったい何に向かっているのか(笑)。
コメントフォーム