あなたは、フィリピンでのボランティアを
真剣に考えたことがあるだろうか?
貧困層が7割を占める、
このフィリピンという国。
しかし今や経済成長率が東南アジアでもトップレベルで、
ただ貧しいだけの国とは違ったイメージを持つ。
俺も埼玉の和光からここに
移住してきて、はや数年が経った。
フィリピンのボランティアの現状
フィリピンのボランティアの拠点といえば、叔父のひろさんが
この国で唯一行ったことのあるバギオや、俺が今いるセブ島。
そして内容として多いのは、孤児院や貧困層の家を訪れて
食事や日本のお菓子・文房具を提供したり、ゲームや模擬授業を
したり。遊具にペンキを塗る作業をした仲間も。
俺が実際に体験したのは、セブのマクタン島からそれほど
遠くない場所にある孤児院でのちょっとしたお手伝い。
厳しい経済状況にも関わらず、この国ではキリスト教の教えから
堕胎は違法とされていて、また避妊をすることもない文化。
できたら産むのはいいが、育てることができない。結局
口減らしのために孤児院に預けたり、あげてしまうということが
日本以上に当たり前のように行われている。
俺の場合も孤児院に行って赤ちゃんや幼児をあやしたり、
一緒にゲームで遊んだりダンスを踊ったり、歌を歌ったり。
日本人移住仲間の経営するホテルが用意してくれた
和食を持っていき、食べやすくしたり口に運んであげたり。
あどけない笑顔に癒されたが、
同時に寂しくもなった。
ちなみにマクドナルドで働いていたフィリピン人の友達
アイリッシュは、お金がないにも関わらず一生懸命がんばって
看護師の資格を取ったが・・・
現地では有給で就職できる病院や施設が本当に少なく、
結局ボランティアの看護師として働いている。
フィリピンにボランティアで来て気をつけたいのは
よく費用を聞かれるが、大体2週間で110,000円ほどの
ところが多い。現地に滞在するためのビザとしては、
特別研修査証が必要になる。
ボランティアでフィリピンに来たとしても、当然ながら
自由時間などに貧困層の多い場所、ダウンタウンに単独で
行かないこと。
目立つ格好で出歩かないことや、大きなお金やスマホなどを
露骨に出したりしないこと。野良犬や野良猫に触らないこと。
ドラッグの購入につながる可能性があるため、
ストリートチルドレンにお金はあげないこと。
物があふれているのに心の豊かさを
感じられない、今の日本。
フィリピン人の子供達は、物質的に
豊かではないのに純粋な笑顔を見せてくれる。
日本での当たり前が当たり前ではないということを
理解できる貴重な体験になるのが、ここでのボランティアだ。
古代ギリシャを研究し始めた綿部。ボランティアから
オランダ就職にこぎつけた彼も、俺と同じくお酒よりも
ソフトクリームが大好物の男(笑)。
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